「ドル建て学資保険、解約すべきか?」と迷う方へ。元バイヤーの私が62万円損してでも解約した理由を実体験で公開します。5人家族の判断プロセスも。
- そもそもなぜドル建て学資保険に入ったのか
- 円安で膨らみ続ける保険料
- 解約を決意したきっかけ:「お金の大学」との出会い
- 解約を決意。でも保険会社の引き止めがすごかった
- 数字で比較:ドル建て保険 vs つみたてNISA
- 解約の手続きは意外とシンプルだった
- 解約後、月26,726円をつみたてNISAへ
- ドル建て学資保険を解約すべき人・続けるべき人
- ドル建て保険はやめた方がいい?10年・15年・満期まで持った場合のシミュレーション
- ドル建て保険を続けた人 vs 解約した人 どっちが正解?知恵袋でよく見る論争
- 学資保険を「おすすめしない」と言われる5つの理由
- 外貨建て保険でやってはいけない3つのこと
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:62万円損しても、解約してよかった
そもそもなぜドル建て学資保険に入ったのか
長男が生まれたとき、「子どもの教育費を準備しなきゃ」と思って保険の窓口に相談に行きました。
初めてのちゃんとした保険の加入。色々な商品を勧められたのを、今でも覚えています。
あの頃、私は若かった・・・。それゆえに無知だった。
その中で勧められたのが、オリックス生命のドル建て保険「Candle」です。
担当者の説明はこうでした。
「円建てより利率が高いです」「ドルで運用するので将来的にお得です」「学資保険の代わりになります」
すごく熱心におすすめされました。
当時の私は保険の知識がほぼゼロ。「プロが勧めるなら間違いないだろう。これしよう」と思って契約しました。ほぼ脳死でした。月々の保険料は約26,726円。正直、家計には重い金額でしたが、「子どものためだから」と自分に言い聞かせていました。
円安で膨らみ続ける保険料
契約した当初はまだよかったんです。問題は、円安が進んでからです。
ドル建て保険は、為替レートによって毎月の支払額が変わります。円安になれば、同じドル額でも円での支払いが増える。
契約した頃は1ドル110円前後だったのが、2023年以降は140円、150円と円安が加速。月々の保険料がどんどん上がっていきました。
「今月また上がってる……」
明細を見るたびにストレスでした。子どもの教育費を準備するために入った保険なのに、その保険料が家計を圧迫している。本末転倒です。
解約を決意したきっかけ:「お金の大学」との出会い
転機は、両学長の「お金の大学」という本を読んだことです。
最近、お金が貯まらない。と漠然と気づきました。
「まぁなんとかなるだろう」そんな気持ちで生きてきましたが、
「あれ?なんとかならなくないか?」と気づき、まずはお金系の事について色々調べました。
「お金の大学」はその中の一つです。
この本で学んだのは、保険と貯蓄は分けて考えるべきだということ。
保険はあくまで「万が一のリスクに備えるもの」。貯蓄や資産形成は、保険ではなく投資で行うべき。ドル建て学資保険は、保険と貯蓄がごちゃ混ぜになった商品で、手数料も高い。
いわゆるゴミ保険。(保険屋さんがめっちゃくちゃ儲かる)
「え、自分がやってること、全部間違ってたのか……」
衝撃でした。でも同時に、「損切りしてでも、正しい方向に切り替えた方がいい」と確信しました。
解約を決意。でも保険会社の引き止めがすごかった
解約を決めてオリックス生命に連絡したところ、担当者からの引き止めが始まりました。
「もったいないですよ」
「もう少しで満期なのに」
「本当にやめて大丈夫ですか?」
「お金に心配はないですか?」
「お子さん3人もいらっしゃるのに・・。」
正直、心が揺れました。6年も払い続けてきて、解約すると62万円も損する。「もう少し我慢すれば……」という気持ちが出てくるのは当然です。
でも、冷静に考えました。
毎月26,726円をこのまま払い続けるのと、今損切りして月26,726円をつみたてNISAに回すのと、10年後にどちらが得か。
答えは明確でした。
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我が家もドル建て学資保険の解約でスッキリしましたが、ベストな判断だったかはFP相談で初めて確信できました。感情だけで解約せず、数字で比較してもらうのが安全です。
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数字で比較:ドル建て保険 vs つみたてNISA
解約を迷ったとき、自分を納得させるために計算しました。
ドル建て学資保険を続けた場合
- 月26,726円を払い続ける
- 為替リスクあり(円安が進めば支払額がさらに増える)
- 満期時の返戻率は為替次第で不確定
- 途中解約すれば元本割れ
解約してつみたてNISAに回した場合
- 月26,726円をインデックスファンドに積立
- 年利5%で10年運用した場合の試算
| 年数 | 積立総額 | 運用益(年利5%想定) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 約160万円 | 約21万円 | 約181万円 |
| 10年 | 約321万円 | 約94万円 | 約415万円 |
| 15年 | 約481万円 | 約234万円 | 約715万円 |
※あくまで試算であり、投資にはリスクがあります。
62万円の損失は痛い。でも、そのまま保険を続けていたら、つみたてNISAで得られるはずの運用益を逃し続けることになる。これが「機会損失」です。
元本割れの62万円は、正しい方向に切り替えるための「高い授業料」だと割り切りました。
本当はほけんの窓口に一言文句言いたいくらいなのですが、大人なのでやめました笑。
解約の手続きは意外とシンプルだった
保険会社の引き止めさえ乗り越えれば、手続き自体は簡単です。
- オリックス生命に電話で解約の意思を伝える
- 解約書類が郵送で届く
- 必要事項を記入して返送
- 約2週間で解約返戻金が入金
引き止めトークに対しては、「もう決めたので」の一言の一点張りで大丈夫です。保険会社は契約者が解約を申し出たら、最終的には応じなければなりませんので大丈夫。
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解約後、月26,726円をつみたてNISAへ
解約して浮いた月26,726円は、楽天証券でつみたてNISAに回しました。
楽天カードで積立すれば楽天ポイントも貯まるので、実質的なリターンはさらに上がります。楽天経済圏を活用している我が家にとっては、二重でお得な選択でした。
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子どもの教育費は、保険ではなくNISAで準備する。時間を味方につけて、15年かけてコツコツ積み上げる。これが今の我が家の方針です。
ドル建て学資保険を解約すべき人・続けるべき人
解約を検討すべき人
- 円安で保険料の支払いがきつくなっている
- 保険と貯蓄を分けて考えたい
- つみたてNISAなど他の運用手段に興味がある
- 満期まで5年以上ある(解約が早いほど機会損失が減る)
- 毎月の保険料が家計を圧迫している
慎重に判断した方がいい人
- 満期まであと1〜2年の人(損切りのメリットが小さい)
- 為替が円高に振れて返戻金が増えそうなタイミングの人
- 保険の死亡保障が他にない人(別途掛け捨て生命保険を確保してから)
ドル建て保険はやめた方がいい?10年・15年・満期まで持った場合のシミュレーション
「ドル建て保険はやめた方がいい」というキーワードで検索する人が増えています。結論から言うと、私は「ほぼ全員、早めに解約してNISAへ振り替えた方がいい」派です。理由を、期間別のシミュレーションと我が家の実例で整理します。
期間別シミュレーション(オリックス生命 Candle・月26,726円ベース)
| 経過年数 | 払込累計 | 解約返戻金(目安) | 差引 |
|---|---|---|---|
| 6年(うちの実績) | 約192万円 | 約130万円 | −62万円 |
| 10年経過時点 | 約321万円 | 約280〜310万円程度 | −10〜40万円 |
| 15年経過時点 | 約481万円 | 約470〜510万円程度 | −10万〜+30万円 |
| 18年満期 | 約577万円 | 約600〜650万円 (為替レート次第) | +20万〜+70万円 |
※返戻金は契約商品・為替レートで大きく変動します。あくまで目安。実際の数字は契約書類・保険会社のシミュレーターで確認を。
「早めに解約した方がいい」と判断する3つの基準
- 経過年数が短い(5〜10年以内):返戻率が低く、解約しても損切り額が比較的小さい。早めに切り替えてNISAで取り戻す方が有利
- 為替リスクから解放されたい:満期まで持っても為替次第で受取額がぶれる。NISAなら為替リスクなしの円建て積立も選べる
- 家計の流動性が低い(緊急予備資金が薄い):途中解約できない設計の保険に資金を縛られる方がリスク
15年以上経過していても、私は早めの解約をすすめる理由
「15年以上経過しているなら満期まで持った方が良いのでは?」という意見もあります。確かに損切り額は小さくなります。
ただし残り3年の運用を考えると、つみたてNISA(年利4〜5%試算)に振り替えた方がトータルでプラスになるケースが多いのが現実です。「あと3年だから」と惰性で続けるより、解約して非課税枠を使う方が合理的だと私は考えています。
結論:ドル建て保険は残り期間に関わらず、早めに解約してNISAに振り替えるのが基本路線。我が家のように6年で62万円損切りでも、長期で見ればNISAに乗せ替えた方が回収できる試算です。
ドル建て保険を続けた人 vs 解約した人 どっちが正解?知恵袋でよく見る論争
Yahoo!知恵袋やXで「ドル建て保険 やめた方がいい」「儲かった」を検索すると、両極端の意見が出てきます。両者の主張を整理しつつ、私の見解を加えます。
「続けてよかった」派の主張
- 満期まで持てば為替差益+利息で払込総額の110〜130%程度受け取れた
- 保険機能(契約者死亡時の払込免除)も活きていた
- 強制的に貯金できる仕組みが家計に合っていた
「解約してよかった」派の主張
- 解約損切りはあったが、浮いた資金をNISAに回して長期で逆転
- 家計の柔軟性が戻り、急な出費にも対応できる
- 為替リスクから解放された
私の見解:「続けてよかった派」も実はNISAの方が大きく勝つ
続けてよかった派の「払込総額の110〜130%」は、年利換算すると0.5〜1.5%程度。一方つみたてNISA(年利4〜5%試算)は18年で払込の約170%相当になる試算です。
つまり「続けてよかった」と感じている人も、解約してNISAに乗せ替えていればもっと増えていた可能性が高いです。これが私が「ドル建て保険は基本やめた方がいい」と考える理由です。
我が家は「6年で解約・62万円損切り → 浮いた月26,726円+家計見直しの追加分でつみたてNISAに月35,000円積立」を選びました。詳しい試算は学資保険を解約してつみたてNISAへ|10年で543万円の試算もあわせて読んでください。
学資保険を「おすすめしない」と言われる5つの理由
「学資保険 おすすめしない」というキーワードも多く検索されます。元バイヤー目線で5つの理由を整理します。
理由①:返戻率が低い(年利0.5〜0.7%程度)
多くの学資保険の返戻率は105〜110%。18年預けて10%しか増えない=年利換算で0.5〜0.7%。インフレ率(年2〜3%)を考えると実質目減りします。
理由②:途中解約で必ず損する設計(なぜ損するの?)
「払い込んだお金が戻らない」というのは正直おかしな話に見えますが、保険会社側にロジックがあります。
- 初期費用(販売手数料・契約管理費)が払込から差し引かれる
- 解約控除料として、契約初期の数年は返戻金が大きく減らされる規約になっている
- 運用期間が短いため、本来18年で発生する利息分が乗らない
つまり「保険会社の取り分」を先に確保される仕組みです。顧客側に不利な設計と言えますが、契約時にこのロジックを説明されていないケースが多いのが問題。家計の柔軟性を奪うこの設計が、学資保険最大のデメリットです。
理由③:保険機能が中途半端
「契約者(親)が亡くなったら以後の払込免除+満期金が出る」という保障があるが、同じ目的なら掛け捨て生命保険(月1,500〜3,000円)の方が圧倒的に効率的です。
理由④:受取時の税金リスク
満期保険金は一時所得として課税対象。差益が50万円を超えると(差益−50万)×1/2を他の所得と合算して総合課税されます。NISAの非課税と比べて税制上も不利です。
理由⑤:インフレ・円安に弱い
固定利率の学資保険は、受取時にインフレ・円安が進んでいると実質的な価値が目減りします。株式インデックス(NISA)は実物経済に連動するためインフレ耐性が高いです。
結論:学資保険は「貯蓄」「保険」「税制」のすべての観点で中途半端な設計。貯蓄はNISA、保険は掛け捨て、税制は非課税枠に分けた方が効率的というのが、6年契約して解約した我が家の答えです。
外貨建て保険でやってはいけない3つのこと
「外貨建て保険 やってはいけない」と検索する人も多いです。我が家がドル建て学資保険で62万円の損切りを経験して気づいた、絶対やってはいけない3つのことをまとめます。
やってはいけない①:「為替リスク」を理解せずに契約
外貨建て保険の最大のリスクは為替変動。契約時1ドル100円・受取時1ドル90円なら、受取額は10%目減りします。
「ドル建てだから利回りが高い」だけを聞いて契約すると、為替で削られて結局円建て貯蓄と変わらないケースが多いです。
やってはいけない②:「教育費」「老後資金」を1本にまとめる
外貨建て保険は受取タイミングが固定。教育費が必要な時に円高だったら損切り、老後資金として残しておきたい時に途中解約=大損、という設計矛盾が起こります。
用途が違う資金を1本の保険にまとめるのはやめましょう。教育費はNISA・老後はiDeCo・保険は掛け捨ての3分割が基本です。
やってはいけない③:販売員の「シミュレーション」だけで判断する
保険会社のシミュレーションは都合の良い為替前提(円安継続)で作られているケースが多いです。「契約時のレートで満期まで一定」という非現実的な設定もあります。
判断する時は、1ドル100円・110円・130円・150円の4パターンでシミュレーションを依頼してください。販売員が嫌がる場合は、その商品自体が要注意です。
第三者目線で判断したい場合は、マネイロのような無料FP相談で「ドル建て保険を続けるべきか・解約すべきか」だけ確認するのも手です。商品の売り込みなしで公的制度・NISAの観点からアドバイスをくれます。
私個人の最終意見:正直なところ、ドル建て保険・外貨建て保険は40代5人家族の我が家の家計設計には全く合いませんでした。為替リスク・流動性の低さ・税制の不利を考えると、同じ目的ならつみたてNISA+掛け捨て生命保険の組み合わせの方が効率的です。これから契約を検討している方にも、私個人としては全くおすすめしません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 6年で解約すると返戻金が払込総額より少ないのは普通?
ドル建て終身保険・養老保険系は、加入初期(5〜10年程度)は元本割れが一般的です。保険会社の手数料や運用コストが先払い構造になっているためです。10〜15年以上経過すると徐々に逆転していきますが、為替次第なので確定的ではありません。我が家は払込192万円→返戻130万円(差62万円)でした。
Q2. 解約返戻金に税金はかかる?
解約差益(返戻金 − 払込総額)が「一時所得」として課税対象になりますが、一時所得には50万円の特別控除があります。我が家のように元本割れ(差益マイナス)なら課税対象外です。差益が出た場合のみ確定申告が必要です。一時所得は「(差益 − 50万円)× 1/2」を**他の所得と合算して総合課税**されます(1/2は税額ではなく課税所得への算入割合)。
Q3. 教育費はNISAだけで大丈夫?学資保険の代わりになる?
NISA「だけ」は推奨しません。教育費は使う時期が固定(高3〜大学)なので、相場下落時に取り崩すリスクがあります。我が家の方針はNISA+現金貯蓄の併用。NISAで長期運用しつつ、必要時期の3〜5年前から定期預金等の安全資産にスライドします。
Q4. 解約せずに「払済保険」にする選択肢もあるって聞いたけど?
払済保険=今後の保険料支払いを停止し、その時点の解約返戻金で保障を減額継続する制度です。途中解約より損失を抑えられる場合がありますが、ドル建て商品は為替リスクが残ること、運用が継続するため複利効果を逃すこと、を加味するとNISAへ完全移行の方が合理的というのが我が家の結論でした。判断はFP相談で個別シミュレーションをおすすめします。
Q5. 妻に解約を反対された場合、どう説得した?
感情論でなく数字で示すのが効きました。具体的には①サンクコスト(払い済みの62万は戻らないので判断材料から外す)、②機会損失(同じ月26,726円をNISAで年5%運用すれば10年で約415万円)、③為替リスク(円安で支払額がさらに増える可能性)の3点を表で見せました。「もったいないから続ける」が一番もったいない、と数字で納得してもらいました。
まとめ:62万円損しても、解約してよかった
正直に言います。62万円の損失は痛かった。まだ悔しい。
でも、あのまま毎月26,726円をドル建て保険に払い続けていたら、つみたてNISAで資産を増やすチャンスを何年も逃していたことになります。
保険の見直しで月4万円から5千円に削減した話でも書きましたが、「もったいないから続ける」が一番もったいない。サンクコスト(埋没費用)に引きずられて判断を誤るのが、一番高くつきます。
もし今、ドル建て学資保険の支払いに苦しんでいるなら、一度冷静に数字を見てみてください。
「損切り」は負けではありません。正しい方向に切り替えるための、前向きな判断です。
是非見直しして見てください。
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